矢野耕平先生特別セミナー 難関校国語 2021年入試の記述問題
2月も終わりに近づき、今年もまもなく6分の一が終わろうとしている…のに、ブログの投稿は今年2回目。そんな中でも読んでくださる方がいてありがたいです。もっと更新頻度を上げていくことを誓います!これ、前回も書いたかな…。
さて先日、中学受験塾スタジオキャンパスの矢野耕平先生の特別セミナーに行ってきました。
タイトルは難関校国語 2021年入試の記述問題。
我が子が難関校を受験できるように仕上がるかはわかりませんが、日ごろ塾で鬼のように記述をやっているので、入試問題にどういう風につながっていくのかなあと思い参加しました。
昔は難関校だけに課されていた記述問題、近年はそれ以外の多くの学校でも出題され、記述が書けないと受ける学校が限られるほどだそうです。しかし、コロナにより採点をする先生の密を避けるために記述の量を減らしたり、字数制限をして採点をしやすくする方策がとられた学校もあるとのことです。
そんな概略の説明の後、実際の入試問題を解いて矢野先生が解説をする、ということを数問行いました。ムキになって書いてみたけど時間が足りない!字数制限通りにうまくまとめられない!子どもたちが日ごろとても難しい文章を読み解く練習をして頑張っていることがわかり、これだけでも私にとっては大収穫。大人の感覚で「このくらいできるでしょ」なんて思ってしまっていて悪かったよ!!
近年は、本文を踏まえて自分の考えを書いたり、ほぼ作文のように自由に意見や感想を述べる「自由記述」を出題する学校も増えているそうです。日ごろから自分の考えを持ち、アウトプットする練習が必要なのは大人も子どもも同じなのですね。
終盤では、2021年の入試で取り上げられた素材文の紹介がありました。
あまたある本の中から、どうして複数の学校が同じ文章を選ぶのか不思議に思っていましたが、「わが校を受験する子に読んでほしい」と思う本はやはり共通するのでしょうか。
矢野先生の話を聞いていたら、いつもはあまり読まない小説を読みたくなり、図書館で何冊か予約してみました。そのうち子どもたちも興味を持ってくれたらいいのだけど、最近娘はライトノベルに偏り、こういった文学作品とは縁がなくなっています…。
このような出典を紹介するサイトも複数ありました。参考にして純粋に作品を味わいつつ、これを踏まえて来年度以降どんな本が話題になりそうか考えるのは楽しそうです。
我が子は塾の一回の授業で一つの文章を読んで記述→先生の採点を受けて書き直し、を2,3問やってきます。授業のほとんどがこの孤独な作業に捧げられているようですが、すぐにあきらめたり適当に書いてしまっていたのが少しずつ粘り強くなっている(こともある)かなあと感じます。
このセミナーに参加して入試に求められる記述のレベル、どういった点に気を付けて我が子の記述を見ればいいかがわかりました(つきっきりで指導するつもりはないですが)。また、いろいろなジャンルの本を読んでみようと思えたこともありがたかったです。
最後に、矢野先生は最近、「令和の中学受験」というご著書を出版されました。保護者のための参考書、とあるとおり、親としての心構えなどを塾講師として、父親の立場として温かい視点も交えながら書かれています。特にこれから中学受験に足を踏み入れようとしている方にお勧めですが、転塾や志望校別コースのメリットデメリットについても触れられているので、5,6年生の保護者の方も参考になることがあると思います。